「週刊文春」編集部 2023/03/22

韓国大統領夫人(50)の「整形」「犬食」「ファンクラブ」

 3月16日に来日した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領(62)。同行した妻・金建希(キムゴンヒ)夫人(50)にも注目が集まった。

「韓国大統領夫人が美女でびっくり」

「これで50歳!? 信じられない」

 との声がSNSには溢れたが……。

ユンソンニョル大統領.png

「金夫人は、岸田文雄首相の妻・裕子夫人と公邸で和菓子作りを体験し、夜は両夫婦で銀座『吉澤』のすき焼きを堪能した。ここからが異例でした。翌日、金夫人は尹氏と別行動をとり、2016年から親交のある建築家の安藤忠雄(あんどう ただお)氏と面会し、『積極的に韓国の建築との協業を』と伝えたそうです。安藤氏からはイッセイ ミヤケの洋服が贈られました」

 12年、39歳の時に尹氏と結婚した金夫人。美大の講師となって教鞭(きょうべん)をとる傍ら、韓国で最難関といわれるソウル大で経営専門修士号を取得。展示企画会社の元代表というキャリアを持つ。

「実業家がファーストレディになるのは韓国初。夫妻の出会いは10年頃で、検察官だった尹氏が知人の紹介で知り合った金夫人に一目惚れ(ひとめぼれ)。尹氏は12歳の年の差を理由に一度は金夫人の名刺を捨てて諦めたものの、記憶していたメールアドレスで再度連絡をとってアプローチし、交際に至った。当時、会社が軌道に乗っていた金夫人の資産は7億円にも上る(のぼる)とされる一方、尹氏の全財産は200万円でした」(在韓ライター)

 ただ22年の大統領選では金夫人に疑惑が浮上。経歴詐称(けいれきさしょう)については「自らをよく見せるために間違って書いたものもある」と謝罪に追い込まれた。

「今も左派メディアは論文剽窃疑惑(ひょうせつぎわく)などを報じていますが、一般大衆の間では夫の大統領就任後に印象は好転しました。従来の大統領夫人は“国母(こくぼ)”のイメージで権威的存在でしたが、彼女は50歳と若く、華もある」(産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏)

 その存在は実体経済にも影響を及ぼしている。

「金夫人がインスタグラムで披露した3500円の白いサンダルと、『ゴンヒスカート』とも呼ばれた5500円のスカートはあっという間に売り切れに。『完売の女』と呼ばれています」(前出・在韓ライター)

 手頃なアイテムを取り入れる一方で、大統領就任式で着用した純白のドレスや、プライベートで愛用するスニーカー(約14万円)は、クリスチャン・ディオールのもの。170センチ近いモデル並みの長身、大きな瞳に皺ひとつない色白の顔立ちが印象的だが、

「大統領選の最中に元与党議員から学生時代の写真と比較して『顔が変わった』と指摘されました。対して金夫人は、『大学時代に二重に整形した』と公表しています。韓国女性は5人に1人の割合で美容整形をしており、非難するメディアもゼロ。一部で『彼女はメンテナンスが多いよね』と言われる程度です」(同前)

ユンソンニョル大統領夫人.png

 夫妻は動物好きでも知られ、現在、猫5匹、犬6匹とともに暮らしている。その愛情ゆえか、金夫人からはこんな政策提言も。

「昨年6月に、メディアで『ある程度の経済規模の国のなかで、犬を食べているのは韓国と中国だけ』と述べ、犬食文化(けんしょくぶんか)の廃止を提言したのです。影響力の強い彼女の発言を受けて、犬食を法規制しようという声が高まりました」(同前)

 そんな彼女には根強いファンがついている。21年末に発足したのがファンクラブサイト「ゴンサラン」。日々会員数を増やし、早くも10万人に達する勢いだという。前出の黒田氏はこう語る。

「実は料理が得意だという尹氏とキャリアウーマンの金氏。2人は晩婚で子供がいません。韓国の伝統的家族観とは異なる“新たな時代の理想の夫婦”として支持を集めているようです」

 新時代の日韓関係を作るにはうってつけの“新型ファーストレディ”なのかもしれない。