2023年10月28日 5時00分
李克強氏の突然の死去
李 克強(り こっきょう、り こくきょう、リー・クーチアン、簡体字中国語: 李 克强、1955年7月1日 - 2023年10月27日)は、中華人民共和国の政治家。第7代国務院総理、第17・18・19期党中央政治局常務委員。胡錦濤元総書記と同じく共青団の出身である。習近平党総書記と共に中国共産党第5世代の指導者とされた
朝日新聞が、中国東北地方の瀋陽に取材拠点を設けたのは、2006年の春のことである。駐在記者として赴任した私は、そのころ地元トップの書記を務めていた李克強(リーコーチアン)氏と、何度(なんど)か身近(みじか)に接する機会があった。早口で、歯切れ(はぎれ)のよい話し方をしていたのを思い出す▼衆目一致(しゅうもくいっち)のエリートであり、後々(あとあと)は共産党トップに立つとも目されていた。各国の要人がこぞって瀋陽を訪れ、「李克強詣で(もうで)」と言われた。このころ李氏が明かした中国経済の分析手法は「李克強指数」として知られる▼強く印象に残っているのは、歴史問題についての発言だ。「日本人が悪ではない。人類はなぜ、あんな残虐なことをしたのかとの視点で考えるべきだ」。無難な発言にとどめることもできるのに、自分なりの歴史観を披露する姿に、新しい時代の中国の明るさを感じた▼こういう人が国家主席になるなら、対外姿勢は開放的になるだろう。日中関係の未来も明るいかもしれない。そんな淡い期待を抱いた記憶がある。いまから思えば、何と楽観的な見通しだったか▼現実には、李氏が頂点を極めることはなかった。首相として進めようとした経済政策は実行できず、気の毒に感じるほど精彩を欠いて見えた。いつの時代もナンバー2は不遇(ふぐう)である▼突然の訃報(ふほう)に世界は驚き、様々な臆測も流れる。外相や国防相が急に姿を消してしまうぐらいだから、それも仕方ないことか。何とも言えぬ暗さを感じる中国のいまを思うと、寂寥(せきりょう、寂寞(せきばく))の念を覚えて止(や)まない。
李克強逝世:被習近平邊緣化的「弱勢總理」 2023年10月27日
據中國官方媒體報導,中國前總理李克強因心臟病周五(10月27日)猝逝,享年68歲。
報導稱,李克強「近日在上海休息」,周四突發心臟病,因搶救無效在(北京時間)周五0時10分逝世。
李克強在2013年至2023年擔任國務院總理,被視為是中國政壇的二號人物。他在今年3月的全國人大會議上剛剛卸任。
由於有良好的健康維護服務,中國高級官員一般很長壽,李克強的去世顯得頗為突然。中國網絡上很多民眾表示「不敢相信」、「太突然了」。
李克強是一名地方官員之子。他早年在中國共青團中央工作,後來在中共黨內步步高升,成為中國最年輕的省長,甚至一度有望成為最高領導人。
他被廣泛認為是前領導人胡錦濤的得意門生,而與習近平關係疏遠。他歷任共青團中央書記處書記、河南省省長、中共遼寧省委書記等職務。
作為從中國精英院校北京大學畢業的經濟學者,他最初被委以中國經濟重任,其減少財政刺激、推行結構改革和去槓桿化的經濟政策被稱為「克強經濟學」。
但分析人士普遍認為,隨著中國領導人習近平不斷鞏固權力,他在職業生涯後期越來越被邊緣化。