(2)めぐりあい

母の死から6年、成人したまひろ(吉高由里子)と父・為時(岸谷五朗)との関係は冷めきっていた。道長(柄本佑)の父・兼家(段田安則)はさらなる権力を得ようと…

母の死から6年、まひろ(吉高由里子)は15歳となり、成人の儀式を迎える。死因を隠した父・為時(岸谷五朗)との関係は冷めきる中、まひろは代筆仕事に生きがいを感じている。一方、道長(柄本佑)は官職を得て宮仕え(みやづかえ)。姉・詮子(吉田羊)が帝との間に皇子をもうけ、道長の一家は権力を拡大していた。道長の父・兼家(段田安則)は権力をさらに強固なものにしようと道兼(玉置玲央)を動かし、天皇が退位するよう陰謀を計る。

柄本 佑(えもと・たすく)

平安の貴族社会で、最高の権力者として名を残した男性。まひろ(紫式部)とは幼いころに出会い、特別な絆が生まれる。のちにまひろの『源氏物語』の執筆をバックアップし、宮中への出仕を勧める。

段田 安則(だんた・やすのり)

道長の父。藤原氏の中でも、名門中の名門。権力を得て政治のトップに躍り出ようと画策する。いずれは天皇の外祖父となり、栄華(えいか)を息子らに継がせようと作戦を練る。

三石 琴乃(みついし・ことの)

道長の母。兼家の嫡妻。出世街道を突き進む夫を支えつつ、とりわけ三兄弟の行く末を思い、見守っている。

井浦 新(いうら・あらた)

道長の長兄。兼家の嫡男。才色ともに優れており、上品さ、明るさをも兼ね備えた、申し分のない跡継ぎ。権力を弟たちではなく、息子に継がせようと試みる。

玉置 玲央(たまおき・れお)

道長の次兄。兄の道隆にすべてがかなわず、父の愛情に飢えている。その苛立(いらだ)ちの矛先が道長に向くことも。まひろ(紫式部)との間には、ある因縁が。

吉田 羊(よしだ・よう)

道長の姉。円融天皇(えんゆうてんのう)に入内(じゅだい)し、父の望みどおり皇子(おうじ)をもうける。その懐仁親王(やすひとしんのう/のちの一条天皇)を溺愛、成人しても常に寄り添い、次第に宮廷での勢力を増していく。

石塚 陸翔(いしづか・りくと)

円融天皇(えんゆうてんのう)の皇子。母は藤原道長の姉・詮子(あきこ)。

板谷 由夏(いたや・ゆか)

藤原道隆の嫡妻。宮仕えの経験があり、はきはきした知的な女性。道隆のあとを継ぐ息子たち、そして天皇への入内(じゅだい)が見込まれる娘の定子(さだこ)の教育に力を入れる。

山田 キヌヲ(やまだ・きぬを)

藤原兼家の妹。兼家の娘・詮子が懐仁親王(やすひとしんのう)を出産すると、乳母(めのと)に任じられた。

佐古井 隆之(さこい・たかゆき)

藤原兼家の家司(けいし)。大学頭(だいがくのかみ)や弁官などを歴任。

本多 力(ほんだ・ちから)

藤原道長の従者。道長が少年のころから忠実に仕えている。